はじめに
日本から約3000キロ離れたところにあるベトナム。いま、この国からたくさんの人が日本に来ています。その理由は観光、留学、そして技能実習など人によって様々。法務省の2016年6月在留外国人統計によると、日本に住んでいるベトナム人は175,744人。そのほとんどが留学生や技能実習生です。職場で、近所でベトナム人の学生や実習生に接する機会がある人は少なくありません。みなさんの周りではいかがですか?
彼らの母国語であるベトナム語。
言語に関していえば、ベトナム語を学ぶ日本人より、日本語を学ぶベトナム人の方がはるかに多いと思います。でも、これだけ日本人とベトナム人の間での交流が増えている今、ベトナム語に関心を持つ日本人も増えていると思います。旅行先として人気のベトナムで現地の人と交流がしたい、あるいは留学生や技能実習生と日常的に接している方がベトナム語に関心を持たれることもあるでしょう。
また、ベトナムに進出している日本の企業も急増中。駐在員として、あるいは出張でベトナム語に接するビジネスパーソンも増えています。確かにビジネスの現場では英語や日本語が使えるベトナム人も多く、あえてベトナム語を話さなくてもよい環境かもしれません。でも、職場での円滑なコミュニケーションや、現場でスタッフが何を考え、行っているかを理解するために、ベトナム語に関心を持つ人も増えています。
とはいえ、ベトナム語の習得はなかなか簡単ではありません。もちろんどの言語でも習得には時間がかかるものですが、ベトナム語には独特の発音と声調という、外国人には高い壁のように思えるものがあります。さらに、英語や中国語のようなメジャーな言語と違い、教科書の数や質、また教授方法もまだまだと言わざるを得ません。
まなぼう Tiếng Việt! は、ベトナム語に関心を持ち、知り合いのベトナム人の友人に助けてもらいながらベトナム語の学習を進めているわたしが、自分が学んだことや経験を通して知ったことをお伝えするために立ち上げました。ここでお伝えする内容が、ベトナム語の学習に取り組んでおられる方々のお役に少しでも立てば幸いです。
さあ、まなぼう Tiếng Việt!
2017年1月
まなぼう Tiếng Việt! 管理人 Bun cha
(Tiếng Việt とは、ベトナム語で「ベトナム語」のことです。カタカナ読みで ティエン ヴィェット と発音します。)
参考:法務省在留外国人統計